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2023.01.16

犬猫の尿検査のポイント~どんな尿をどうやって採る?

小さいころに学校でさせられていた検尿。なんだか懐かしいですね。今はこどもの検尿日にドキドキしながら親として必死になっていますが・・・。犬猫でも検尿、いわゆる尿検査という検査があります。尿検査は痛みを伴わず、押さえつけることもなく、あまり本人に気づかれず、体のことがわかるとても優れた検査です。どうやっておしっことるの?と疑問かもしれませんね。どの検査もそうですが、検査するサンプルの採り方はとっても大事です。今回は採り方のコツはもちろん、尿検査で何がわかるのか?そのためにはどのようなおしっこを採るのがいいのか?その辺をわかりやすくお伝えしたいと思います。

 

 

1.尿検査でわかること
(なんだかわかりにくいので流し読みして下さい)

2.おしっこの採り方
~いぬの場合(ここを読んでください!)

3.おしっこの採り方~ねこの場合(ここを読んでください!)

4.正しい尿検査のためにしていただきたい注意事項・いぬねこ共通(ここですここ!)

 

1.尿検査でわかること

 

尿検査では、尿試験紙という検査用紙を使ってみる項目と、顕微鏡で見るもの、その2つの検査を行うことができます。試験紙に尿をつけると、試験紙の色がかわり、判定することができます。その項目は、糖、ビリルビン、ケトン体、潜血、尿中たんぱく、白血球といった、基本的に尿中に出てはいけないものの有無です。比重という項目もありますが、人間用の試験紙なので、うまく図ることができないため、犬猫専用の尿比重計というものをつかって比重をはかります。尿比重とは、簡単に言うと尿の重さを数字にあらわしたものです。水を1.000として、尿は水の中に体からの老廃物などを含んでいるので、水よりも重いため、1.030などの数字が出ます。この数字が高ければ高いほど、重い尿。この数字が低ければ低いほど、軽い尿。重い尿は、腎臓で尿が作られる過程で、水の再吸収という工程が繰り返されてぎゅーっと濃縮された濃い尿といえます。濃い尿の場合、全体の尿量は少なくなるのが普通です。なので一般的には比重の高い尿は、濃くて量の少ない尿であるといえます。腎臓の正常な機能は、水を再吸収し、濃縮した尿を作るということなので、通常尿比重は高い方が正常です。イヌは1.030以上、ネコは1.035以上が正常値です。

例外として、糖尿病の場合、尿中に糖が混ざるので、とても薄くてとても多くの尿が出ているにもかかわらず、比重だけはとても高くでます。他の結果も併せて判断していくことが大切です。その糖ですが、糖尿病になると尿中に糖が混ざります。糖尿病には、膵臓が悪くてなるものと、腎臓が悪くてなるものの二つのパターンがあります。尿検査でそこまでわかりませんが、血糖値が少し高いくらいでも、尿中に糖がおりてなければ糖尿病とはいえません。動物は病院という環境で緊張しすぎたり、ストレスを感じただけでも血糖値が少し上昇することがあるのです。血液検査だけでなく、尿検査と合わせてみていくことも大切ですね。

顕微鏡で見る検査とは、尿を遠心分離にかけて、細胞や細菌などを集めて、それを顕微鏡で観察します。細菌や赤血球、膀胱結石の元になる結晶などがあるかどうか調べることができます。

以上、文章では堅苦しくわかりにくいですが、、、これらの検査結果がより正確に、精度が上がる尿の採り方について!こちらを知っていただきたいので、以下そちらをご一読ください。

 

2.イヌのおしっこの採り方について

 

尿検査で必要な尿は液体としていただきたいので、ペットシーツをそのまま持っていただいても、色くらいしかみれません。犬の場合、お散歩やおトイレでする時など尿意が比較的わかりやすく、近づいてもそれほど嫌がられないことが多いので、尿をしているところを横取りすることが可能かと思います。プラスチックトレーなどの入れ物で受けていただいてもかまいませんし、採尿キット(写真)というものがありますので、その先端のスポンジに十分しみこませていただいてもかまいません。あるいはトイレにしているペットシーツを裏返しにしていただき、たまった尿をスポイトなどで吸って容器に入れていただいてもかまいません。どうしても難しい場合は病院でとることも可能ですが、雄犬の場合はペニスからカテーテルを通して容易にとれますが、雌犬は尿道がわかりにくく難しいので、お腹から膀胱へ針を刺してとることが多いです。

3.ネコのおしっこの採り方

 

 

 

ネコの場合、排尿中に近づくと嫌がることが多いので、取り方に工夫が必要です。

・トイレに固まる砂をお使いの場合:だいたいいつもしていそうな場所にラップをしいてその上に脱脂綿やティッシュペーパーなどをある程度重ねて置いておきます。うまくそこにおしっこをしてくれたら、砂をかける前に回収してください。脱脂綿などが搾れるくらいびちょびちょになってくれていたら大成功です。

・おしっこが砂をすり抜けて下のペットシーツにたまるシステムトイレをお使いの場合:こちらは簡単です。下のトレイをきれいに洗って拭いていただき、おしっこをしてくれるのを待ち構えてください。できれば、砂を混ぜる前に回収してください。

・床などにソソウしてしまった場合:最悪だー!と悲観せずに、尿検査できる!と喜んでください!!スポイトなどで吸い取って容器に入れてもってきてください!!

・どうしても難しい場合:エコーを見ながら、お腹から針を刺して膀胱から直接採尿することが可能です。

 

4.尿採取の注意事項

 

 

 

そして、採れた尿をできるだけ早いうちに病院にもってきてください!!!!

時間がたつと水分が抜けて、なかったはずの結晶がでてくることがあります。夏など温度が高いといなかったはずの細菌が増えます。暑い日は採れた尿を冷蔵庫に入れておいてください。理想的には、排尿後3時間以内に検査ができれば、一番有益な検査になると思います。また、基本的には、一番濃縮された濃いおしっこが、腎機能の把握に適していますので、朝一の一番膀胱にたまった時間の長い尿を検査できれば理想的だと思います。

 

 

以上、だらだらと書きましたが、

つまり・・・

「できるだけ新鮮な、朝一番の尿を検査させてください!!」

という一文につきます。・・・それが難しいんですけどね。生き物相手ですからね、、、構えているとなかなかしてくれない(苦笑)尿検査あるあるです。

難しかったり困ったことがあればお気軽にご相談ください。おしっこなしの診察も可能です。絶対にしなければならない検査ということでもありませんので、お気軽にご相談ください。

 

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