腎臓病の犬向け・腎臓サポートドッグフードはどれがいい?おすすめ15選。

肝臓病の犬おすすめ_ドッグフードどれがいい?

生涯で慢性腎臓病にかかる犬の割合は10頭中に1頭で、7歳を過ぎると慢性腎臓病になる確率が高くなると言われています。

生涯でCKDに罹患する割合は犬で10頭中に1頭である。CKDの罹患率は年齢に伴い上昇する

ー慢性腎臓病のペットにより長く健康にくらしてもらうために

 愛犬が腎臓病と診断されて、不安に思われている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

 この記事では、「犬の腎臓病についての概要」と「腎臓病の犬には、どのようなドッグフードを選んだらよいのか」獣医師監修のもとに解説していきます。

監修者
獣医師 小川篤史

こすもす動物診療所院長(宮崎大学農学部獣医学科卒業・明石市獣医師会所属)

最初は別の道を選択するも、獣医になる夢を捨てきれず獣医学科を受験。兵庫県加古川市の動物病院に勤務後、兵庫県明石市に「こすもす動物診療所」を開院。犬や猫、小動物を中心に診療・予防医療を行う。

※フードの原材料・成分・価格等は記事作成時点のものであり、変更になっている可能性があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。監修者は記事の監修を行い、フードの選定は編集部で行っております。

目次

犬の腎臓病とは

肝臓病の犬おすすめ_犬の肝臓病とは?

犬の腎臓病とは、腎臓の機能が弱り、十分な働きができなくなる病気です。

腎臓には、

・尿を作り老廃物を体から排泄する
・赤血球を作る量の調整を行う
・骨を丈夫にするホルモンを分泌する
・血圧を調節する

などの働きがありますが、腎臓病にかかるとそのような働きが正しくできなくなります。

犬の腎臓病には急性腎臓病と、慢性腎臓病があります。

急性腎臓病慢性腎臓病
原因誤食・感染症など高齢化など
腎機能の低下数時間~数日間で
急激に低下
数か月~数年で
徐々に低下
腎機能の回復回復できる場合がある回復できない
治療目的腎機能の回復進行を遅らせる
犬の急性腎臓病と慢性腎臓病

犬の急性腎臓病

急性腎臓病は、数時間から数日の間に腎臓の機能が急激に低下する病気で、救急管理が必要な場合があります。

農薬や人間用の薬・ぶどうなどを誤って食べてしまうことや、感染症や尿路結石などが主な原因としてあげられます。

【犬の急性腎臓病の症状(主なもの)】
・ぐったりする
・尿量が少なくなる、尿が出ない
・嘔吐
・呼吸が荒い
・意識の低下 
など

犬の慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病は数か月から数年かけて少しずつ腎臓の機能が低下していきます。シニア犬によく見られます。

犬の慢性腎臓病は、加齢による腎機能低下、細菌感染、外傷、慢性的な尿路閉塞などさまざまな原因によって引き起こされます。

【犬の慢性腎臓病の症状(主なもの)】
・体重減少
・食欲不振
・多飲多尿
・嘔吐や下痢
・毛並みの悪化
 など

国際腎臓学会(IRIS)のガイドラインでは、慢性腎臓病の犬のステージ分類を次のように定めています。

ステージクレアチニン
(mg/dL)
SDMA
(μg/dL)
残存している
腎機能の割合
ステージ1<1.4<18100~33%
ステージ21.4~2.818~3533~25%
ステージ32.9~5.036~5425~10%
ステージ4>5.0>5410%以下
IRISガイドラインによる犬の慢性腎臓病のステージ分類

犬の腎臓病の初期段階(ステージ1やステージ2)では、無症状の場合も多く、「食欲低下」や「体重減少」など、目に見えた症状が出てくるのはステージ3以降の場合が多いです。

慢性腎臓病ですでに破壊してしまった腎臓の組織は回復しないため、病状の進行を遅らせる治療を行います。

具体的には、以下のような治療を行うのが一般的です。

・食事療法
・投薬
・点滴

犬の慢性腎臓病の進行を遅らせるためには、早期に腎臓病用の食事療法を取り入れることが肝心です。

腎臓病の犬向け・腎臓サポートドッグフードの選び方

肝臓病の犬おすすめ_肝臓サポートドッグフード選び方

腎臓病の愛犬に与えるドッグフードはどのような点に注目して選べばよいのでしょうか。

基本的には、かかりつけの獣医師が「現在の愛犬の腎臓病の状態」を考慮して処方する療法食を与えることが望ましいです。

療法食を選ぶ時に大切なのは「歴史や実績、エビデンスがあるか」ということです。

長年ドッグフード研究開発を長年行っており「その療法食がどれだけ腎臓病の症状を改善するのに役立ったか」といったデータのあるメーカーのフードを優先して選ぶようにしましょう。

慢性腎臓病の犬の食事療法【4つのポイント】

慢性腎臓病の犬の食事療法は、以下の4つのポイントに着目して行う必要があります。

・リンの制限
・タンパク質の制限
・ナトリウムの制限
・脂肪酸の構成を変える
(オメガ3脂肪酸を摂取する)

それぞれより詳しく見ていきましょう。

①リンを制限する

肝臓病の犬おすすめ_リンを制限する

健康な犬の場合、必要以上にリンを摂取しても尿で排泄されますが、腎機能が低下すると、リンの排泄がうまくできず、体内にたまってしまいます。

リンがうまく排泄されないと、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、骨のカルシウムが溶け出して骨がもろくなったり、腎臓にカルシウム血症ができたりする可能性があります。

腎機能が低下した犬は、リンの摂取を制限する必要があります。

②タンパク質を制限する

肝臓病の犬おすすめ_タンパク質を制限する

タンパク質を過剰にに摂取すると、余ったタンパク質は「窒素」に変換され、体外に排泄する必要があります。

窒素は腎臓のろ過機能で外に排出されるため、衰えている腎臓に負担がかかってしまいます。

また、尿素やクレアチンなどの窒素化合物や老廃物などがうまく排出できずに、血液中に蓄積し尿毒症等を引き起こしてしまう場合も。

そのため、腎機能が低下している犬はタンパク質を制限したり、高消化性のタンパク質を摂取する必要があります。

【慢性腎臓機能低下】

A. リンとタンパク質を制限、高品質なタンパク質を使用
B. 窒素含有成分の吸収を低減
〔少なくともAまたはBのいずれかを満たすこと〕

ー療法食ガイドライン

③ナトリウムを制限する

肝臓病の犬おすすめ_ナトリウムを制限する

腎臓には食事から摂取した余分なナトリウムを尿として排出する働きもあります。

しかし、腎機能が低下していると、ナトリウムを上手く体外へ排出できずに血液中に蓄積します。

ナトリウムが蓄積すると、血圧が上昇し、腎臓や心臓への負担が大きくなってしまいます。そのため、腎臓病の犬はナトリウムの摂取を制限する必要があります。

④オメガ3脂肪酸を摂取する

肝臓病の犬おすすめ_オメガ3を摂取

犬の慢性腎臓病は、「ネフロン」という老廃物をろ過して排出する役割を担う組織が少しずつ壊れ、腎機能が低下することで起こります。

オメガ3脂肪酸には、ネフロンの炎症を抑えて、腎機能低下の進行を遅らせる効果があるとされています。

オメガ3脂肪酸は犬の体内で作ることができないため、食事でしっかりと摂取する必要があります。

(参考)Beneficial effects of chronic administration of dietary ω-3 polyunsaturated fatty acids in dogs with renal insufficiency(腎不全の犬における食事性ω-3多価不飽和脂肪酸の慢性投与の有益な効果)

腎臓病の犬向け・腎臓サポートドッグフード【ドライフード】

①ロイヤルカナン早期腎臓サポート

ロイヤルカナン早期腎臓サポート
商品名ロイヤルカナン早期腎臓サポート
生産国フランス
原材料コーン、肉類(鶏、七面鳥)、小麦粉、米、小麦、動物性油脂、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(〔EPA+DHA〕源)、大豆油、脂肪酸塩、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類、ビタミン類、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
成分たんぱく質20.5 %以上、脂質14.0 %以上、粗繊維2.5 %以下、灰分5.6 以下、水10.5 %以下
カロリー395 kcal/100g

「ロイヤルカナン早期腎臓サポート」は、早期(目安としてはステージ1~2)の慢性腎臓病の犬向けの療法食です。

他の腎臓病の犬向けの療法食の多くは、タンパク質の配合量を10%台まで制限していますが、こちらは早期の腎臓病向けのため、タンパク質の配合量が20.5%となっています。
(腎臓病用療法食のなかでは、タンパク質の配合量が多い)

タンパク質は高消化性のものを配合。リンの配合量を制限・オメガ3脂肪酸を配合し、早期の腎臓病をサポートします。

②ロイヤルカナン腎臓サポート

ロイヤルカナン腎臓サポート
商品名ロイヤルカナン腎臓サポート
生産国フランス
原材料米、コーンフラワー、動物性油脂、コーングルテン、コーン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類、ビタミン類、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
成分たんぱく質12.0 %以上、脂質16.0 %以上、粗繊維3.4 %以下、灰分4.4 以下、水分10.5%以下
カロリー398 kcal/100g

「ロイヤルカナン腎臓サポート」は、目安としてはステージ3以上の慢性腎臓病の犬向けの療法食です。

先の「早期腎臓サポート」と比べると「タンパク質の配合量が約12%」と、より制限されているのが特徴です。

こちらもリンの含有量を制限し、高消化性タンパク質・オメガ3系不飽和脂肪酸を配合しています。

また、犬が好む香りで食欲を刺激し、食欲低下に配慮しているのも特徴です。

ロイヤルカナン腎臓サポートの口コミ

腎臓病が発覚後は動物病院からこのフードを勧められました。はじめは味が違うため匂いをかいで口にもしませんでした。心配しましたが獣医さんにお腹が空けば必ず食べるから根比べだよと言われ、心を鬼にして他のものは与えずに細かく砕いて口に入れたりしながら3日目にやっとそのままの形で食べてくれました。その時の安心は忘れません。今では食べたくて食べたくてガツガツ食べます。獣医さんが勧める安心出来るフードなので値段は高いですが他と比べたらAmazonが1番安いので良かったです。

引用:amazonカスタマーレビュー

腎臓が悪いと言われて、このフードを紹介されました。獣医さんのいうとおり、これはパクパクおいしそうによく食べてくれます。腎臓ケアのフードなので、安心です。

引用:amazonカスタマーレビュー

うちの子は腎臓機能障害があり、このロイヤルカナンの腎臓サポート用フードを食べています。こういった療養食は普通なら美味しくないというイメージがありますが、このロイヤルカナンのものは、ものすごくよく食べています。もうなん年もこればかりですが、飽きずに食いつきよく食べています。リピートしています

引用:楽天レビュー

③ヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)〈犬用〉 k/d ドライ

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット特別療法食犬用 k:d ケイディー チキン味 ドライ
商品名ヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食) k/d ケイディー チキン味 ドライ
生産国チェコ
原材料米、動物性油脂、トウモロコシ、ビートパルプ、全卵、エンドウマメ蛋白、トリ肉(チキン、ターキー)エキス、植物性油脂、エンドウマメ、魚油、セルロース、亜麻仁、ポークエキス、小麦、ミネラル類、アミノ酸類、乳酸、ビタミン類、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
成分たんぱく質11.5%以上、脂質17.0%以上、粗繊維5.5%以下、灰分6.0%以下、水分11.0%以下
カロリー402kcal/100g
その他・L-カルニチン配合
・オメガ-3脂肪酸配合

「ヒルズ プリスクリプション・ダイエット腎臓ケアk/d」は、タンパク質やリンの配合量を調整した慢性腎臓病の犬向けの療法食です。

低ナトリウム設計で、オメガ-3脂肪酸も含有。

ヒルズ独自の繊維ブレンドにより、マイクロバイオーム(腸内細菌叢)を活性化し、腎臓の健康をサポートします。

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット k/dの口コミ

中程度の慢性腎臓病と言われた15歳の柴犬。エサをこれに変え、オヤツも低リンのチュールに変更。悪くならなければいいなと思ったら、腎機能の数字が改善。嬉しかったです。

引用:amazonカスタマーレビュー

腎臓が悪く、このフードが命をつなげています。容量が多く、安価なので助かります。

引用:amazonカスタマーレビュー

腎臓の数値が悪くなってから1年経ちますが、何とか保ってます。ネフガードと薬も勿論飲んでますが。
うちの子はこのフードとても気に入っているので、朝晩しっかり完食。中型犬だけど昔から粒が大きいと丸呑みで後で吐くので、フードクラッシャーで細かくしてます。
病院よりお安く買えて発送めちゃくちゃ早くて、いつも助かってます。


引用:楽天レビュー

④FORZA10 リナールアクティブ 犬用

FORZA10 犬用リナールアクティブ
商品名FORZA10 リナールアクティブ 犬用
生産国イタリア
原材料米、ポテト、加水分解されたポテト、鶏脂肪、魚油、魚粉(ニシン)、ビートパルプ、ミネラル、BioMOS(マンナンオリゴ糖)、FOS(フラクトオリゴ糖)、ユッカシジゲラ、DL-メチオニン、コリン、ビタミン、銅アミノ酸キレート、ローズマリー(酸化防止剤として使用)
成分粗タンパク質14%以上、粗脂肪17%以上、粗灰分4.4%以下、粗繊維1.9%以下、水分9%以下
カロリー381kcal/100g

「FORZA10 リナールアクティブ」はイタリア産の慢性腎臓病の犬向け療法食です。

加水分解された高品質なタンパク原料を使用し、リンとタンパク質の含有量を減らすことで腎臓への負担を軽減します。(リン0.28% タンパク14%)

ナトリウムの含有量を減らし、カリウムとナトリウムの比率を調整(ナトリウム0.09% K/Na7.7)しています。

⑤ベッツワンベテリナリー 腎臓ケア

ベッツワンベテリナリー 犬用 腎臓ケア
商品名ベッツワンベテリナリー 犬用 腎臓ケア
生産国タイ
原材料ジャスミンライス、油脂類(動物性油脂(鶏)、魚油、大豆油)、コーンフラワー、コーン、コーングルテンミール、小麦タンパク質分離物(消化率90%以上)、タピオカ、加水分解動物性タンパク(鶏肉)、植物性繊維(セルロース繊維)、ミネラル類、アミノ酸、ビタミン類、フラクトオリゴ糖、乳化剤(レシチン)、サイリウム、ゼオライト、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)、保存料(ソルビン酸カリウム)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)
成分たんぱく質14.0%以上、粗脂肪18.0%以上、粗繊維3.0%以下、粗灰分4.0%以下、水分10.0%以下
カロリー410kcal/100g

「ベッツワンベテリナリー 犬用 腎臓ケア」は、リンやタンパク質の配合量を調整するほか、腸内フローラを整えるため、善玉菌のエサとなる食物繊維(セルロース)、フラクトオリゴ糖を配合。

タンパク質は、消化吸収の負担が少ない小麦タンパク質分離物(消化率90%以上)を採用しています。

腎臓の健康維持に配慮して、クエン酸カリウム・オメガ3脂肪酸も配合。

⑥アニモンダ インテグラ プロテクト ニーレン

商品名アニモンダ インテグラ プロテクト ニーレン
生産国オーストリア
原材料ライス、 コーン、 鳥タンパク(乾燥)、 鳥脂肪、 牛脂、 ビートパルプ、 加水分解鳥タンパク、 鳥レバー、 サーモンオイル、 亜麻仁、 卵(乾燥)、 フラクトオリゴ糖、 炭酸カルシウム、 イースト、 塩化カリウム、 ユッカシジゲラ、ミネラル類、ビタミン類
成分タンパク質16%、 脂肪20%、 粗繊維2%、 粗灰分4.5%、 水分8%
カロリー416kcal/100g
その他・着色料不使用

「アニモンダ インテグラ プロテクト ニーレン」は、タンパク質とリンの含有量を減らし、消化性の高い「加水分解鳥タンパク」を配合。

サーモンオイル由来のオメガ脂肪酸も摂取することができます。

グルテンフリーなので、小麦アレルギーで「他の腎臓病向け療法食が食べられない」という子にも。

⑦POCHI 食事療法食 腎臓ケア

POCHI 食事療法食 腎臓ケア フレッシュチキン
商品名POCHI 食事療法食 腎臓ケア フレッシュチキン
生産国オランダ
原材料チキン生肉、白米、スイートポテト、ポルトリー脂肪(チキン、ダック、ターキー、ホロホロ鳥)、大豆プロテイン、リンゴ、ビート繊維、鶏卵(全卵)、魚油(サーモン油、サーディン油)、チキンレバー(加水分解)、イースト(酵母菌)、ゼオライト、イヌリン(FOS源/プレバイオティクス)、ミネラル類、ビタミン類、エンテロコッカス・フェシウム(プロバイオティクス)、ユッカシジゲラ抽出物、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、DL-メチオニン、酸化防止剤(トコフェロール)
成分タンパク質14%以上、脂質17%以上、粗繊維4%以下、灰分5%以下、水分10%以下
カロリー369kcal/100g
その他・着色料不使用
・BHAなどの酸化防止剤(トコフェロールなどの自然由来のもの以外)不使用

「POCHI 食事療法食 腎臓ケア」は、高い嗜好性を実現したオランダ産の慢性腎臓病の犬向け療法食。

生肉やレバーを使用し、穀類を第一原材料にしていないのが特徴です。

腎臓病をサポートする低タンパク(14%)、低リン(0.3%)で、不要な添加物は一切不使用。

⑧HAPPY DOG VET リーナル (腎臓ケア)

HAPPY DOG VET リーナル (腎臓ケア)
商品名HAPPY DOG VET リーナル (腎臓ケア)
生産国ドイツ
原材料コーン、米粉、ポテトフレーク、ポルトリー脂肪、グリーブス(脱脂ハラミ肉8%)、サーモンミール(4%)、乾燥全卵(2%)、キャロット*、加水分解レバー、ひまわり油、塩化カリウム、菜種油、炭酸カルシウム、サッカロマイセス・セレビシエ*、塩化ナトリウム、海藻*、亜麻仁(0.15%)、緑イ貝*(0.04%)、ミルクシスルシード、イースト抽出物*、アーティチョーク、タンポポ(0.015%)、ショウガ、カンバ葉(0.015%)、ネトル、カモミール、コリアンダー、ローズマリー、セージ、リコリス根、タイム(乾燥ハーブ合計0.16%)、ビタミン類、ミネラル類、必須アミノ酸(L-トリプトファン)、天然由来トコフェロール(酸化防止剤として)(*乾燥)
成分粗タンパク質16.0%以上、粗脂肪16.0%以上、オメガ6脂肪酸4.0%、オメガ3脂肪酸0.4%、粗繊維2.0%以下、粗灰分4.0%以下、粗炭水化物53.0%、水分9.0%以下
カロリー394.5kcal/100g

「HAPPY DOG VETリーナル腎臓ケア」は、慢性腎臓病のほか、急性腎障害の犬の腎臓への負担を軽減するための食事療法食です。

リン、ナトリウムの含有量を制限し、タンパク質や必須脂肪酸の含有量を調整して配合。

食欲低下しがちな犬のために、ビーフ、ポーク、サーモンなどの嗜好性の高い動物性タンパク質を使用。

⑨ドクターズケア 犬用 キドニーケア

ドクターズケア 犬用 キドニーケア
商品名ドクターズケア 犬用 キドニーケア
生産国日本
原材料トウモロコシ、おから、動物性油脂、米、フィッシュオイルパウダー(EPA・DHA源)、ミートミール、全卵粉末、タピオカスターチ、コーングルテン、チキンレバーパウダー、フラクトオリゴ糖、セレン酵母、グルタチオン酵母、マッシュルーム抽出物(シャンピニオンエキス)、小麦粉、ライスブラン、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
成分たんぱく質15.0%以上、脂質16.0%以上、粗繊維4.5%以下、粗灰分7.0%以下、水分10.0%以下、カルシウム0.5%以上、リン0.2%以上
カロリー406kcal/100g
その他・オメガ-3脂肪酸配合

「ドクターズケア 犬用 キドニーケア」は、慢性腎臓病の犬向けの「国産」の療法食です。

リン・たんぱく質・ナトリウムの含有量を調整し、オメガ3脂肪酸も配合。

腸内で発生する窒素性老廃物に配慮して、可溶性食物繊維(フラクトオリゴ糖)も配合し、腸内の健康もサポートします。

⑩ナチュラルハーベスト キドニア療法食

ナチュラルハーベスト キドニア療法食
商品名ナチュラルハーベスト キドニア療法食
生産国アメリカ
原材料 精製白米(米国)、α化米(米国)、全粒大豆(グリシニン源)(米国)、グルコース(米国)、鶏卵(米国)、豚腎臓(米国)、ビートファイバー(米国、カナダ)、菜種油(ビタミンEで酸化対策済)(米国、カナダ)、亜麻仁(米国、カナダ)、加水分解チキンエキス(米国)、ニシンミール(米国、カナダ)、硫酸カルシウム(米国)、ゼオライト(米国)、フラクトオリゴ糖(ベルギー、フランス)、塩化カリウム(米国)、オリーブオイル(アルゼンチン、スペイン、トルコ、イタリア、モロッコ、チュニジア)、DL-メチオニン(ドイツ)、塩化コリン(米国)、ビタミンC(フランス)、トルラ酵母(米国)、魚油(メンハーデン由来)(米国)、加水分解酵母(メキシコ)、プロバイオティクス(アシドフィルス菌、カゼイ菌、プランタルム菌、フェシウム菌)(米国)、ユッカ抽出物(メキシコ)、ベータカロテン(ドイツ、スイス、フランス)、キレート亜鉛(米国)、ビタミンE(ドイツ、スイス、フランス)、ローズマリー(モロッコ)、タウリン(日本)、キレート鉄(米国)、ナイアシン(インド、スイス)、キチンキトサン(アイスランド)、パパイヤ乾燥末(フィリピン、タイ)、キレート銅(米国)、ビタミンA(ドイツ、スイス、フランス)、キレートマンガン(米国)、硝酸チアミン(ドイツ)、クエン酸(米国)、パントテン酸カルシウム(スコットランド、ドイツ)、リボフラビン(ドイツ)、塩酸ピリドキシン(イギリス)、ビオチン(米国)、ビタミンB12(米国)、ビタミンD3(ドイツ、スイス、フランス)、ヨウ素(EDDI)(米国、カナダ)、葉酸(フランス)、セレン酸ナトリウム(米国)、ヨウ化カルシウム(米国、インド)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)(モロッコ)
成分粗タンパク質15.0%以上、粗脂肪10.0%以上、粗繊維3.0%以下、粗灰分4.5%以下、水分10.0%以下
カロリー339kcal/100g

ナチュラルハーベスト キドニア療法食は、アメリカ産の慢性腎臓病の犬向け療法食。

「原材料のひとつひとつの産地を明示している」のが良心的だと言えます。

腎臓の健康に配慮し、タンパク質・リン・ナトリウムを控えながらも、良質なタンパク源として、低リン・グリシニン豊富な大豆と鶏卵を使用。

また、機能性食材である豚腎臓、オメガ3脂肪酸が豊富な魚油などを配合しています。

⑪yum yum yum! 健康マネジメント腎臓

yum yum yum! 健康マネジメント腎臓
商品名yum yum yum! 健康マネジメント腎臓
生産国日本
原材料小麦粉、鶏肉、豚脂、てんさい繊維、かつお節、卵黄パウダー、かつお節エキス、玄米、ビール酵母、酵母エキス、フラクトオリゴ糖、にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、発酵調味液、昆布、しいたけ、マリーゴールド(ルテイン含有)、乳酸菌、セレン酵母、ミネラル類、ビタミン類、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
成分粗タンパク質17.9%以上、粗脂肪10.3%以上、粗繊維1.3%以下、粗灰分3.4%以下、水分10.0%以下
カロリー364kcal/100g

「yum yum yum! 健康マネジメント腎臓」は、おいしさと安全性にこだわった慢性腎臓病用療法食。

高品質なタンパク質源として国産若鶏生肉を使用。鰹節や昆布、しいたけといった和風だしのうまみがいきたフードです。

タンパク質配合量が約17.9%と、他の腎臓病向け療法食と比べて高めなので、比較的早期(目安:ステージ1~2)の腎臓病の犬向けのフードです。

腎臓病の犬向け・腎臓サポートドッグフード【ウェットフード】

①ヒルズ 犬用 腎臓ケア 【k/d】 チキン&野菜入りシチュー

ヒルズ 犬用 腎臓ケア 【k:d】 チキン&野菜入りシチュー
商品名ヒルズ 犬用 腎臓ケア 【k/d】 チキン&野菜入りシチュー
生産国アメリカ
原材料チキン、米、動物性油脂、ポーク、ライススターチ、グルコース、スクロース 、卵白、ビートパルプ、亜麻仁、魚油、ニンジン、チキンエキス、セルロース、エンドウマメ、酵母、オート麦、フラクトオリゴ糖、卵黄、ミネラル類、アミノ酸類(、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、ベタイン、L-カルニチン
成分たんぱく質2.0%以上、脂質3.5%以上、粗繊維2.0%以下、灰分2.0%以下、水分83.0%以下
カロリー155kcal/缶

「ヒルズ 犬用 腎臓ケア k/d チキン&野菜入りシチュー」は、慢性腎臓病の犬向けのウェットフードです。

一口大のおいしい肉の塊と肉汁が入っているほか、チキンや野菜など複数の食感も感じることができるので、ドライフードだけでは食べない子のトッピングとしても最適。

②ロイヤルカナン腎臓サポートウェット

ロイヤルカナン腎臓サポートウェット
商品名ロイヤルカナン腎臓サポートウェット
生産国オーストリア
原材料鶏肉、米、豚肉、コーンフラワー、サンフラワーオイル、米粉、セルロース、魚油、ビートパルプ、フラクトオリゴ糖、調味料(アミノ酸等)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、グリシン)、増粘安定剤(増粘多糖類)、ゼオライト、ミネラル類、ビタミン類
成分 たんぱく質3.4%以上、脂質7.0%以上、粗繊維2.0%以下、灰分1.9%以下、水分69.0%以下
カロリー166 kcal/100g

ロイヤルカナン腎臓サポートウェットは、慢性腎臓病の療法食としてリンの含有量を低減し、高消化性のタンパク質を配合しています。

慢性腎臓病による食欲低下に配慮し、少ない食事量でも必要なエネルギーを摂取できるよう調整されています。

独自の香り組成により、犬が好む香りと食感で食欲を刺激します。

③アニモンダ インテグラ プロテクト 腎臓ケア ニーレン ウェット

インテグラ プロテクト 腎臓ケア 鶏
商品名アニモンダ インテグラ プロテクト 腎臓ケア 鶏
生産国ドイツ
原材料肉類(鶏、豚、牛)、油脂類、野菜(ポテト)、野菜副産物、ミネラル類、ビタミンD3
成分タンパク質6.6%、脂肪16%、粗繊維0.5%、粗灰分1.3%、水分73%、カルシウム0.21%、リン0.15%、ナトリウム0.17%、カリウム0.13%、リノール酸2%
カロリー157kcal/100g
その他・香料、着色料、保存料不使用

「アニモンダ インテグラ プロテクト 腎臓ケア 鶏」は、グレインフリーの慢性腎臓病の犬用療法食。

穀物にアレルギーがある子にも適しています。

原材料がシンプルで、不要な添加物が無配合なのも特徴。

④Vet’sLabo メディムース 犬用 腎臓サポート

Vet'sLabo メディムース 犬用 腎臓サポート
商品名Vet’sLabo メディムース 犬用 腎臓サポート
生産国日本
原材料肉類(鶏肉、鶏ササミ)、にんじん、ほうれん草、馬鈴しょでん粉、魚油、オリゴ糖、増粘多糖類、ミネラル類(カリウム)、ビタミン類、L-カルニチン
成分たんぱく質2.0%以上、脂質1.0%以上、粗繊維0.5%以下、灰分2.0%以下、水分93.0%以下
カロリー約43kcal /個
その他・合成着色料不使用
・合成保存料不使用
・酸化防止剤不使用

「Vet’sLabo メディムース 犬用 腎臓サポート」は、国産の腎臓サポートウェットフード。

一般食なので、ドライフードのトッピングとして使用するのが良いでしょう。

水分含有量が多いムース状なので、いつものフードに混ぜやすく食べやすい柔らかさです。
アレルギーや消化にかかる負担が軽減できるグレインフリー。

腎機能が低下すると不足しがちなL-カルニチンを配合し、腎臓とともに心臓の健康もサポートします。

オメガ3脂肪酸、オリゴ糖も配合。

どうしても、腎臓病用療法食を食べない時には?

慢性腎臓病の犬には、その子の状態に合った腎臓病用療法食を利用することが理想ではあります。

しかし、腎臓病向けの療法食は、タンパク質やナトリウムを制限していることもあり、ワンちゃんによっては

「おいしくない・・」「食べたくない・・」

となってしまうケースも多くあります。

慢性腎臓病を患うのはシニア犬であることが多いので、もともと食欲があまりない・・という子も多いでしょう。

病気を出来るだけ進行させないためには、しっかりと食事から必要な栄養を摂取し、体力をつけ、免疫力を上げることがとても大切です。

そのような場合には、指定された療法食に固執せずに、その子が食べられるフードで、「出来る限りタンパク質やリン・ナトリウム量を制限した通常の総合栄養食」などに代用する場合もあります。

具体的には、シニア向けのフードが腎臓に配慮されているものが多いので、どうしても療法食を食べてくれない場合は、利用することも考慮しましょう。

参考までに、以下に「腎臓に配慮した療法食ではないフードの例」を掲載しますが、症状はワンちゃんによって異なります。

必ず療法食にした方が良い場合もあるので、与える際には必ずかかりつけの獣医師に相談して、許可を得てから与えるようにしてくださいね。

ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉犬用 腎臓・心臓サポート

ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉犬用 腎臓・心臓サポート
商品名ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉犬用 腎臓・心臓サポート
生産国アメリカ
原材料チキン、大麦、トウモロコシ、米、マイロ、小麦、動物性油脂、ビートパルプ、オート麦、チキンエキス、大豆、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ポークエキス、亜麻仁、ビタミン類、アミノ酸類、小麦ブラン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、オート麦ファイバー、L-カルニチン、リンゴ、ブロッコリー、ニンジン、クランベリー、エンドウマメ
成分たんぱく質15.5%以上、脂質10.5%以上、粗繊維4.0%以下、灰分7.5%以下、水分10.0%以下
カロリー356kcal/100g

こちらは腎臓病用の療法食ではありませんが、たんぱく質やリン、ナトリウムの量が調整されており、腎臓の健康維持をサポートするシニア向けのフードです。

シニア期の健康維持に役立つ抗酸化成分ビタミンE&Cや、グルコサミン・コンドロイチン硫酸も配合されています。

ロイヤルカナンミニエイジング

ロイヤルカナンミニエイジング
商品名ロイヤルカナンミニエイジング
生産国韓国
原材料米、コーン、肉類(鶏、七面鳥)、コーンフラワー、植物性分離タンパク*、コーングルテン、動物性油脂、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、魚油(EPA/DHA源)、植物性繊維、トマト(リコピン源)、大豆油、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、ルリチシャ油、緑茶抽出物(ポリフェノール源)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類、ビタミン類(、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) *超高消化性タンパク(消化率90%以上)
成分たんぱく質24.0 %以上、脂質12.0 %以上、水分10.5 %以下
カロリー383kcal/100g

「ロイヤルカナンミニエイジング」は小型犬の高齢犬向けのフードです。

腎臓病用の療法食ではないのでタンパク質の配合量は療法食と比べて多めではありますが、リンの含有量が調整されていたり、オメガ3脂肪酸が配合されているなど、高齢期の腎臓の健康維持に配慮されているフードです。

消化しやすい高品質のタンパク質を使用しているのもポイント。

ヒルズ サイエンス・ダイエット シニアライト 小粒

ヒルズ サイエンス・ダイエット シニアライト 小粒
商品名ヒルズ サイエンス・ダイエット シニアライト 小粒
生産国オランダ
原材料トウモロコシ、小麦、トリ肉(チキン、ターキー)、セルロース、エンドウマメ、チキンエキス、動物性油脂、ビートパルプ、亜麻仁、植物性油脂、米、加水分解豚軟骨、加水分解甲殻類、ミネラル類、乳酸、アミノ酸類(タウリン、リジン)、ビタミン類、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、L-カルニチン
成分たんぱく質15.5%以上、脂質8.5%以上12.5%以下、粗繊維15.0%以下、灰分8.0%以下、水分10.0%以下
カロリー313kcal/100g

「ヒルズ サイエンス・ダイエットシニアライト小粒」は、療法食ではないものの、腎臓病用療法食と同程度までタンパク質の配合量が抑えられているのが特徴です。

ナトリウムとリンの量も適切に調整されており、腎臓の健康維持をサポートします。

まとめ

大切な家族の一員である愛犬が腎臓病と診断されたら、パニックや不安になる飼い主さんは多いと思います。

しかし、正しい知識をもって食事療法を行えば、進行を遅らせることが出来るケースも多いのが現状です。

決して落ち込まずに、かかりつけの獣医師と今後の治療方針について、よく話し合ってくださいね。

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