アレルギー対策のドッグフード11選【獣医師監修】

アレルギー対策のドッグフードおすすめ_

愛犬がアレルギーで皮膚を掻きむしって痒がっている姿を見ると、「どうにかしてあげたい」「少しでも早く、つらさから解放させてあげたい」と思いますよね。

ここでは、アレルギー対応のドッグフードの選び方について、獣医師監修のもとでお伝えしていきます。

また、おすすめのアレルギー対応のドッグフードも掲載していますので、参考にしてくださいね。

監修者
獣医師 小川篤史

こすもす動物診療所院長(宮崎大学農学部獣医学科卒業・明石市獣医師会所属)

最初は別の道を選択するも、獣医になる夢を捨てきれず獣医学科を受験。兵庫県加古川市の動物病院に勤務後、兵庫県明石市に「こすもす動物診療所」を開院。犬や猫、小動物を中心に診療・予防医療を行う。

※フードの原材料・成分・価格等は記事作成時点のものであり、変更になっている可能性があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。監修者は記事の監修を行い、フードの選定は編集部で行っております。

目次

アレルギー対応のドッグフードを探す前に、知っておいてほしいこと。

アレルギー対策のドッグフードおすすめ_知ってほしいこと

市販されているアレルギー対応のドッグフードは、アレルギーの原因になりやすい原材料を避けて作られたり、アレルギーの反応が起こらないように「分子を小さく加水分解したタンパク源」を主原料として作られているフードです。

しかし、アレルギー症状は、その子によっても異なりますし、体質によってはアレルギー対応のドッグフードを与えても、思うように症状が改善しないというケースもあります。

特に症状が強く出ている場合は、アレルギー検査をして原因を具体的に特定したり、薬でかゆみ等を抑えてあげた方がその子にとって良い場合もありますので、かかりつけの獣医師に相談してくださいね。

犬のアレルギーとは

アレルギー対策のドッグフードおすすめ_犬のアレルギーとは

犬の3大アレルギー

犬のアレルギーには主に次の3種類があります。

①アトピー
②食物アレルギー
③ノミアレルギー

①アトピー

犬のアトピーは、花粉やダニ、カビなどの環境要因に対するアレルギー反応です。

最初の症状はかゆみで、その後に皮膚炎を引き起こすことが多く、季節により良くなったり悪くなったりを繰り返すこともあります。

ある季節だけ症状が出る子もいますが、一年中症状が出てしまう子もおり、完治は難しいのが実情です。

②食物アレルギー

食物アレルギーは、犬の食事に含まれる成分に対するアレルギー反応です。

食物中の主にタンパク質に対して過剰な免疫反応が起こり、特定の成分を異物として攻撃しようとするために、炎症がおこります。

症状としては、皮膚の痒みや嘔吐・下痢などが一般的です。

犬のアレルギーは一般的に、6カ月以上6歳以下で症状が始まり、特に2歳前後からの発症が多数を占めると言われています。中でも、食物アレルギーは発症が早く、1歳未満で症状が出る場合が多いようです。

犬の食物アレルギーの多くは、食後30分以内に発症する即時型ですが、まれに、1日~2日経過後に発症する遅延型のケースもあります。

また、食物アレルギーは、犬のアレルギー全体の10~20%占めており、ドッグフードの見直し等によって改善することが可能です。

しかし、実際は食物アレルギーとアトピーの両方を持ち合わせているケースもあるため、改善が見られない場合は、かかりつけの獣医師に相談してくださいね。

参考:犬猫のアレルギーと食物アレルギー

③ノミアレルギー

ノミアレルギーは、ノミに刺された際に、ノミの唾液が犬の皮膚に侵入し、アレルギー反応を起こして発症します。

アレルギー反応は犬によって異なるので、刺された子が必ず発症するわけでありませんが、ノミの多い環境で生活していると発症する可能性が高くなります。

たった一か所刺されただけでも、強いかゆみを誘発することが多く、しっぽや後ろ足、腹部を強く引っ掻いたり、噛んだりします。

強く引っ掻くため、毛が抜けたり、場合によっては二次感染が起きたりすることも。

ワンちゃんにとって、非常につらいアレルギーのひとつです。

犬の食物アレルギーの原因

アレルギー対策のドッグフードおすすめ_犬の食物アレルギーの原因

ここで、犬の「食物アレルギーの原因」にはどのようなものがあるか確認しておきましょう。

ドイツにあるルートヴィヒ・マクシミリアン大学を中心としたグループの研究結果によると、犬が最もアレルギーを引き起こしやすいのが「牛肉」で、2番目に「乳製品」、3番目が「鶏肉」であることがわかりました。

そのあとに続くのが「小麦」「大豆」「トウモロコシ」「卵」「豚肉」「魚」「米」となっています。

犬の食物アレルギーの原因

参考:common food allergen sources in dogs and cats

アレルギー対応のドッグフードは、アレルゲンになりやすいこれらの食物をできるだけ配合せずに必要な栄養素を摂取できるように考えて作られています。

アレルギー対応のドッグフードの選び方

アレルギー対策のドッグフードおすすめ_アレルギー対応

①アレルゲンが特定できていれば、その食物が配合されていないフードを選ぶ。

まず、愛犬のアレルギーの原因が血液検査や除去食試験などで特定できていれば、原因となる食物が配合されていないフードを選ぶことでアレルギーを防ぐことができます。

「うちの子は良く痒がるし、なんとなく食物アレルギーかもしれない・・。でも一体何のアレルギーかわからない」という場合は、アレルゲンを特定することで、フード選びが楽になる場合もあるので、一度かかりつけの獣医師に相談してみると良いでしょう。

②アレルゲンが特定できていない場合は、アレルギーになりにくい原材料で作られたフードを選ぶ。

一方、アレルゲンが特定できていない場合は、アレルギーになりにくい原材料で作られたドッグフードを選ぶと良いでしょう。

具体的にアレルゲンになりにくいタンパク源としては「魚・馬肉・鹿肉・ラム肉・ダック(鴨・アヒル)・ターキー(七面鳥)」等があげられます。

鶏肉や牛肉などにアレルギーがある子は、試してみると良いですね。

また、「鶏肉・牛肉」に次いで「穀物」もアレルギーを引き起こしやすい食物であるため、グレインフリーフードに切り替えるのもひとつの方法です。

③単一タンパク源のフードを選ぶとアレルゲンを特定しやすい。

ひとつのフードに何種類ものタンパク源(肉や魚など)が配合されていると、万が一そのフードを食べてアレルギー症状が出た時に、原因がどれか特定することができません。

一方、タンパク源が1種類のみのドッグフードであれば、症状が出た時にアレルゲンを特定しやすくなります。

また、タンパク源(肉や魚)以外でアレルギーを引き起こす場合もあるため、できるだけ原材料表記がシンプルな(少ない種類の原材料でできている)ドッグフードを選ぶことをおすすめします。

④アレルギーを引き起こす添加物が配合されていないものを選ぶ。

ドッグフードに配合される添加物は、品質を安定させるために必要なものであり、心配ないものがほとんどですが、中には「アレルギーを引き起こす可能性がある添加物」も存在します。

特に、以下の添加物は、かゆみや皮膚炎などのアレルギー症状をを引き起こすと言われていますので注意しましょう。

●安息香酸ナトリウム(発色剤)
●亜硫酸塩(酸化防止剤)
●BHA(酸化防止剤)
●BHT(酸化防止剤)
●タール色素:赤色○号、青色○号など(着色料)

特に見た目がきれいなドッグフードは、これらの添加物が使用されていることが多いので、パッケージ裏の原材料を確認して、配合されていたら避けるようにしましょう。

⑤タンパク質がペプチド化されているものはアレルギーになりにくい。

犬の食物アレルギーの大部分は、特定のタンパク質を異物として攻撃する過剰な免疫反応によって起こりますが、タンパク質を加水分解し低分子化(ペプチド化)することによってアレルギー反応を起こしにくくすることが可能です。

原材料に「加水分解大豆タンパク」「加水分解チキン」など、加水分解〇○という表記があるものは、低分子化されています。

アレルギーの原因となるタンパク質は消化されにくく、一部未消化のまま吸収され、 血管を通って全身に運ばれ、さまざまなアレルギー症状を引き起こします。

しかし、犬の体がアレルゲンとして認識できないほど小さな分子レベルに分解されていると、消化吸収がスムーズに行われ、アレルギー症状も出にくくなります。

このようなタンパク質がペプチド化されているドッグフードは、療法食である場合が多いので、かかりつけの獣医師に相談の上、与えるようにしてくださいね。

⑥フードローテーションを行う

食物アレルギーは、食物に含まれるタンパク質に反応して起こりますが、長い期間、同じ原材料のドッグフードを食べ続けると、アレルギーを発症する確率が高くなると言われています。

これは、体内のアレルギー物質の許容量を超えたときに異常な免疫反応が起こり、それまで何の問題なく食べていたものを敵とみなすようになるからです。

そのため、同じ種類のドッグフードを食べ続けるのではなく、数種類のフードを切り替えながら与えることで、アレルギーを発症を起こしにくくする事ができると考えられます。

アレルギーがあると原材料が限定されるので探すのが大変ですが、「うちの子が食べられるお気に入りのフード」をいくつか見つけておいてあげると良いですね。

⑦量だけでなく、質にも注意を。

「体内のアレルギー物質の許容量を超えたときに異常な免疫反応が起こる」と先にお伝えしましたが、タンパク質の量だけでなく、質にも注意する必要があります。

一般的に、質の悪い肉類等を高熱処理して製造したドッグフードは、アレルギーを引き起こしやすい傾向にあります。

必ずしも価格が高いものが良いとは限りませんが、価格の安すぎるドッグフードには、このような質の低いタンパク質が含まれる場合が多いため、注意が必要です。

できるだけ、良質なタンパク質が配合されているフードを選ぶようにしましょう。

また、ドッグフードだけでなく、「おやつ」を与えている場合は、おやつの原材料の質や配合されている添加物にも注意が必要です。

愛犬が口にするものは、全て注意を払うようにしてくださいね。

アレルギー対策におすすめのドッグフード7選

それでは、具体的にアレルギー対策におすすめのドッグフードを掲載します。

※なお、ここに掲載しているフードは「療法食ではない」ため、かかりつけの獣医師にアレルギー対応の療法食を与えるように指示されている場合は、その指示に従うようにしましょう。

「特に療法食を与えるよう診断されていない」あるいは「アレルギーを予防したい」というワンちゃん向けのフードを掲載しています。

①健康いぬ生活 馬肉自然づくりプレミアム

馬肉自然づくりプレミアム
商品名健康いぬ生活 馬肉自然づくりプレミアム
対象年齢10カ月以上推奨
生産国日本
原材料馬肉・鹿肉・猪肉・大麦・玄米・鰹節・ビール酵母・甜菜繊維・黒米・馬油・米油・豚レバー・ハト麦・昆布・わかめ・小松菜・貝類未焼成カルシウム
成分粗タンパク質:24.8%以上、脂質:7.8%以上、粗繊維:1.9%以下、粗灰分:4.6%以下、水分:10.0%以下
カロリー345kcal/100g
粒の大きさ小粒(8mm~10mm)
その他・牛肉・乳製品・小麦・卵・鶏肉不使用
・人工保存料不使用
・人工香料不使用
・人工着色料不使用

「健康いぬ生活 馬肉自然づくりプレミアム」は、馬肉と鹿肉・猪肉を主原料とする国産ドッグフードです。

アレルギーの原因になりやすい牛肉・乳製品・小麦・卵・鶏肉は一切不使用。

熊本の馬刺し専門店がつくるフードなので、主原料である馬肉の鮮度が高く高品質なのも魅力です。

アレルギー体質のワンちゃんは、添加物にも反応しやすい傾向にありますが、保存料・着色料・香料など不要な添加物も一切配合されていません。

香りは海外産のフードにありがちなクセのある匂いではなく、鰹節のお出汁のような香り。食いつきの良さも期待できます。

人間でも食べられるヒューマングレードの高い品質で、安心して与えることができるフードです。

②ナチュラルバランス スウィートポテト&フィッシュ ドッグフード

ナチュラルバランス スウィートポテト&フィッシュ ドッグフード
商品名ナチュラルバランス スウィートポテト&フィッシュ ドッグフード
対象年齢全年齢
生産国アメリカ
原材料スウィートポテト、サーモン、サーモンミール、キャノーラオイル(天然混合トコフェロールで酸化防止)、ポテトファイバー、自然風味、サーモンオイル、亜麻仁、塩化カリウム、塩化コリン、天然混合トコフェロール、タウリン、ビタミンE、鉄蛋白、亜鉛蛋白、銅蛋白、硫酸鉄、硫酸亜鉛、硫酸銅、ヨウ化カリウム、一硝酸チアミン、マンガン蛋白、酸化マンガン、アスコルビン酸、ビタミンA、ビオチン、D-カルシウムパントテン酸塩、硫酸マンガン、ピリドキシン塩酸塩、ビタミンB12、リボフラビン、ビタミンD3、葉酸
成分粗タンパク21.0%以上、粗脂肪10.0%以上、粗繊維質3.0%以下、水分10.0%以下
糖質約56%
カロリー327kcal(100gあたり)
粒の大きさ約1.5cmの粒
その他・人工保存料不使用
・人工香料不使用
・人工着色料不使用

「ナチュラルバランス スウィートポテト&フィッシュ ドッグフード」は、アレルギーになりにくいとされている「スウィートポテト(さつまいも)」と「サーモン(単一タンパク源)」を主原料としているフードです。

肉類や穀物類(白米、小麦、小麦グルテン、小麦粉、トウモロコシなど)を 一切使用使用していないため、これらのアレルギーがある子におすすめです。

③ナチュラルバランス スウィートポテト&ベニソン ドッグフード

ナチュラルバランス スウィートポテト&ベニソン ドッグフード
商品名ナチュラルバランス スウィートポテト&ベニソン ドッグフード
対象年齢全年齢
生産国アメリカ
原材料スウィートポテト、鹿肉、ポテト、ポテトプロテイン、エンドウ豆プロテイン、キャノーラオイル、ブリュワーズドライイースト、リン酸二カルシウム、自然風味、サーモンオイル、亜麻仁、炭酸カルシウム、塩、DL-メチオニン、タウリン、ビタミンE、アスコルビン酸、ナイアシン、ビタミンA、一硝酸塩チアミン、D-カルシウムパントテン酸塩、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、ビタミンB12、葉酸、ビタミンD3、ビオチン、プロティネート亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸鉄、プロティネート鉄、硫酸銅、プロティネート銅、亜セレン酸ナトリウム、硫酸マンガン、プロティネートマンガン、ヨウ素酸カルシウム、塩化コリン、クエン酸、天然混合トコフェロール、ローズマリーエキス
成分粗タンパク質20%以上、粗脂肪10%以上、粗繊維5%以下、水分10%以下
糖質約55%
カロリー334kcal(100gあたり)
粒の大きさ約1.5cmの粒
その他・人工保存料不使用
・人工香料不使用
・人工着色料不使用

「ナチュラルバランス スウィートポテト&ベニソン ドッグフード」は、「スウィートポテト(さつまいも)」と「鹿肉(単一タンパク源)」を主原料としているフードです。

そのほかの原材料は、先の「フィッシュ」とほぼ同じです。

鶏肉や牛肉、穀物などにアレルギーがある子に適しています。

④セレクトバランス アダルト ラム 1才以上の成犬用

セレクトバランス アダルト ラム 1才以上の成犬用
商品名セレクトバランス アダルト ラム 1才以上の成犬用
対象年齢1才以上の成犬
生産国アメリカ
原材料乾燥ラム、玄米、米、エンドウ豆プロテイン、ビートパルプ、鶏脂(オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸源)、チキンエキス、乾燥ミルクプロテイン、ビール酵母、エンドウ豆繊維、クランベリー、フラクトオリゴ糖、グルコサミン、コンドロイチン、コエンザイムQ10
ビタミン類、ミネラル類、酸化防止剤(ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物)
成分たんぱく質23.0%以上、脂肪13.0%以上、粗繊維5.0%以下、灰分8.5%以下、水分10.0%以下、カルシウム1.0%以上2.5%以下、リン0.8%以上1.6%以下、メチオニン0.3%以上1.0%以下
糖質約40.5%
カロリー350kcal(100gあたり)
その他・人工保存料不使用
・人工香料不使用
・人工着色料不使用

「セレクトバランス アダルト ラム」は、アレルゲンになりにくいといわれる「ラム」と「米」を使用し、食物アレルギーに配慮しています。

腸内の善玉菌を増やす「フラクトオリゴ糖」や皮膚や被毛の健康維持をサポートする「オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸」「亜鉛」も配合。

⑤アカナ グラスフェッドラム ドッグフード

アカナ グラスフェッドラム ドッグフード
商品名アカナ グラスフェッドラム ドッグフード
対象年齢全年齢
生産国カナダ
原材料牧草を食べて育った生ラム肉(18%), 乾燥ラム肉(18%), 丸ごとグリーンピース, 丸ごと赤レンズ豆, 生ラムレバー(4%), ラム脂肪(4%), 新鮮レッドデリシャスリンゴ(4%), 丸ごとヒヨコ豆, 丸ごと緑レンズ豆, 丸ごとイエローピース, 生ラムトライプ(2%), 生ラム腎臓(2%), 乾燥ラム軟骨(2%), レンズ豆繊維, 海藻(1.2%), 新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ, 新鮮丸ごとカボチャ, 乾燥ブラウンケルプ, 塩, フリーズドライラムレバー(0.1%), 新鮮丸ごとクランベリー, 新鮮丸ごとブルーベリー, チコリールート, ターメリック, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ
酸化防止剤:天然成分から抽出したトコフェロール 
成分たんぱく質31%、脂肪15%、繊維5%、灰分7.5%、水分12%、オメガ6 1.8%、オメガ3 0.8%、カルシウム1.5%、リン1.1%、グルコサミン600mg/kg、コンドロイチン800mg/kg、DHA0.15%、EPA0.1%
糖質約29.5%
カロリー339.3kcal(100gあたり)
粒の大きさ直径約12~13mmの粒
その他・人工保存料不使用
・人工香料不使用
・人工着色料不使用

「アカナ グラスフェッドラム ドッグフード」は、ラムを単一タンパク源とするフードです。

穀類は使用せず、カボチャ・豆類を使用した高タンパク・低糖質なのも特徴。

食物アレルギーが気になるだけでなく、血糖値や体重が気になる子にもおすすめです。

⑥アカナ フリーランダック ドッグフード

アカナ フリーランダック ドッグフード
商品名アカナ フリーランダック ドッグフード
対象年齢全年齢
生産国カナダ
原材料新鮮鴨肉 (18%), 乾燥鴨肉 (17%), 丸ごとグリーンピース, 丸ごと赤レンズ豆, 新鮮鴨内臓 (レバー, 心臓, 腎臓) (7%), 鴨脂肪 (6%), 新鮮バートレット梨 (4%), 丸ごとヒヨコ豆, 丸ごと緑レンズ豆, 丸ごとイエローピース, 乾燥鴨軟骨 (2%), レンズ豆繊維, 海藻 (1.2%) , 新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ, 新鮮丸ごとカボチャ, 乾燥ブラウンケルプ, フリーズドライ鴨レバー (0.1%), 塩, 新鮮丸ごとクランベリー, 新鮮丸ごとブルーベリー, チコリールート, ターメリック, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ 酸化防止剤:天然成分から抽出したトコフェロール 
成分たんぱく質31%以上、脂肪15%以上、繊維5%以下、灰分7.5%以下、水分12%以下、カルシウム1.3%以上、リン0.9%以上、オメガ6 2.2%以上、オメガ3 0.8%以上、DHA0.15%、EPA0.1%、グルコサミン1200mg/kg以上、コンドロイチン1000mg/kg以上
糖質約29.5%
カロリー339.3kcal(100gあたり)
粒の大きさ直径約12~13mmの粒
その他・人工保存料不使用
・人工香料不使用
・人工着色料不使用

「アカナ フリーランダック ドッグフード」は、鴨肉を単一タンパク源とするフードです。

鴨肉には、皮膚や粘膜、爪、髪などの健康を保つビタミンB2や不飽和脂肪酸が含まれているのが特徴です。

水溶性繊維が豊富な野菜類、スクワッシュ、カボチャなども配合し、胃腸の健康もサポート。

⑦ニュートロナチュラルチョイス ラム&玄米 超小型犬~小型犬用

ニュートロナチュラルチョイス ラム&玄米 超小型犬~小型犬用
商品名ニュートロナチュラルチョイス ラム&玄米 超小型犬~小型犬用
対象年齢生後8ヶ月齢以上
生産国アメリカ
原材料ラム(肉)、ラムミール、粗挽き米、米糠、エンドウマメ、ヒヨコマメ、玄米、オートミール、エンドウタンパク、タンパク加水分解物、鶏脂*、ひまわり油*、大豆油*、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸)
成分タンパク質22.0%以上、脂質14.0%以上、粗繊維3.5%以下、灰分10.0%以下、水分10.0%以下、ビタミンE60IU/kg以上、セレン0.35mg/kg以上、リノール酸3.5%以上、亜鉛250mg/kg以上、ナイアシン250mg/kg以上、ビオチン2.5mg/kg以上
糖質約40.5%
カロリー355kcal(100gあたり)
粒の大きさ直径約5~6mm
その他・合成の酸化防止剤不使用
・化学合成物不使用
・着色料不使用

「ニュートロナチュラルチョイスラム&玄米」は、ラム肉と玄米を主原料とするフードです。

アレルギー対策となるドッグフードは、市販ではなかなか見つけることが難しいですが、こちらは比較的市販でも買いやすいのが嬉しいポイントです。

小型犬向けに粒の大きさが小さいのも特徴。

⑧ニュートロ ナチュラル チョイス ラム&玄米 中型犬~大型犬用

ニュートロ ナチュラル チョイス ラム&玄米 中型犬~大型犬用
商品名ニュートロ ナチュラル チョイス ラム&玄米 中型犬~大型犬用
対象年齢中型犬〜大型犬用 (成犬用)
生産国アメリカ
原材料ラム(肉)、ラムミール、粗挽き米、米糠、エンドウマメ、ヒヨコマメ、玄米、オートミール、エンドウタンパク、タンパク加水分解物、鶏脂*、ひまわり油*、大豆油*、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸)
成分タンパク質22.0%以上、脂質14.0%以上、粗繊維3.5%以下、灰分10.0%以下、水分10.0%以下、ビタミンE60IU/kg以上、セレン0.35mg/kg以上、リノール酸3.5%以上、亜鉛250mg/kg以上、ナイアシン250mg/kg以上、ビオチン2.5mg/kg以上、コンドロイチン350mg/kg以上、グルコサミン150mg/kg以上
糖質約40.5%
カロリー355kcal(100gあたり)
粒の大きさ直径約1~1.3cmの粒
その他・合成の酸化防止剤不使用
・化学合成物不使用
・着色料不使用

先に掲載したものの「中型犬・大型犬」向けフードです。

原材料は同じで、粒の大きさが異なります。

同じシリーズで、「鹿肉&玄米」のタイプもありますので、何にアレルギーがあるかによって合うものを選んであげてくださいね。

アレルギー対策におすすめのドッグフード【療法食】

アレルギーの症状によっては、獣医師の診断により、アレルギー向けの療法食を処方される場合もあります。

以下に、動物病院で処方することの多い療法食を掲載します。

これらの利用は、必ずかかりつけの獣医師の指示に従ってくださいね。

①ロイヤルカナン 犬用アミノペプチド フォーミュラ

ロイヤルカナン 犬用アミノペプチド フォーミュラ
商品名ロイヤルカナン 犬用アミノペプチド フォーミュラ
対象年齢全年齢
生産国カナダ
原材料コーンスターチ、加水分解フェザーミール(アミノ酸およびオリゴペプチド)、コプラ油、大豆油、植物性繊維、チコリー、フラクトオリゴ糖、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、動物性油脂、マリーゴールド(ルテイン源)、アミノ酸類(L-チロシン、L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン、L-ヒスチジン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(P、K、Ca、Mn、Zn、Fe、Cu、Se)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B12、ビオチン、B6、B2、B1、A、葉酸、D3)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
成分たんぱく質16.0 %以上、脂質14.5 %以上、粗繊維3.0 %以下、灰分6.8 %以下、水分9.5 %以下、食物繊維6.0 %、ビタミンA 31,000 IU/kg、ビタミンD3 800 IU/kg、ビタミンE 730 mg/kg
糖質約50.2%
カロリー392 kcal(100gあたり)
粒の大きさ約1.2〜1.5cmの粒

「ロイヤルカナン アミノペプチド フォーミュラ」は「加水分解フェザーミール」という羽毛から抽出したタンパク質を使用しています。

タンパク質が加水分解によってアミノ酸レベルにまで低分子化されている、食物アレルギー対応の療法食です。

後に掲載しています「ロイヤルカナン低分子プロテイン」よりもさらに細かいレベルまでタンパク質を分断しているのが特徴です。

ビオチン、パントテン酸、ナイアシン、コリン、亜鉛、リノール酸(大豆油由来)を配合しすることで、皮膚のバリア機能の維持もサポートします。

②ヒルズ プリスクリプション・ダイエット z/d ドライ

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット z/d ドライ
商品名ヒルズ プリスクリプション・ダイエット z/d ドライ
対象年齢成犬、高齢犬
生産国チェコ
原材料コーンスターチ、加水分解チキン、ピーカンナッツ殻パウダー、セルロース、ココナッツ油、亜麻仁、ビートパルプ、大豆油、柑橘類、魚油、クランベリー、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
成分たんぱく質15.5%以上、脂質11.4%以上、粗繊維8.9%以下、灰分7.8%以下、水分10.0%以下
糖質約46.4%
カロリー350kcal(100gあたり)

「ヒルズ プリスクリプション・ダイエット z/d」は、加水分解チキンと精製された炭水化物源(コーンスターチ)を主原料とする、食物アレルギー対応の療法食です。

ビタミンB類や抗酸化成分皮膚を配合し、被毛の健康や皮膚バリア機能の維持をサポートします。

③ロイヤルカナン 犬用 低分子プロテイン

ロイヤルカナン 犬用 低分子プロテイン
商品名ロイヤルカナン 犬用 低分子プロテイン
対象年齢全年齢
生産国フランス
原材料米粉、加水分解大豆タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、米、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、大豆油、フラクトオリゴ糖、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、ルリチシャ油、マリーゴールド(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類(Ca、Cl、P、K、Na、Zn、Mg、Mn、Fe、Cu、Se)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、ビオチン、B6、B2、B1、A、葉酸、B12、D3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
成分たんぱく質19.0 %以上、脂質17.0 %以上、粗繊維2.1 %以下、灰分6.8 %以下、水分10.5 %以下、食物繊維5.6 %、ビタミンA 32,500 IU/kg、ビタミンD3 800 IU/kg、ビタミンE 660 mg/kg
糖質約44.6%
カロリー408kcal(100gあたり)
粒の大きさ約1.5cmの粒

「ロイヤルカナン低分子プロテイン」は、加水分解大豆タンパクを主原料とする食物アレルギー向けの療法食です。

加えて加水分解レバー(鶏、七面鳥)も配合されています。

粒が約1.5㎝と、大きめなので、大き目の粒でも気にならない子に向いています。

まとめ

犬のアレルギーの原因はさまざまで、また、完治させることが難しく長い付き合いになる場合もあります。

一度症状が改善したとしても、体調や環境によって、再び発症することもあるため、症状が落ち着いているときも家庭での適切なケアが大切です。

「体質だから仕方がない」と諦めてしまうのではなく、痒みなどのストレスを少しでも減らしてあげられるように、かかりつけの獣医師に相談しながら対策をとってあげてくださいね。

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