下部尿路疾患・尿路結石の猫におすすめのキャットフード13選

下部尿路疾患の猫におすすめのキャットフード

皆さんは愛猫がおしっこをするたびに、おしっこの回数や量、色などを確認していますか?

猫が注意しなければならない病気に「下部尿路疾患」というものがあり、飼い主さんがおしっこの状態を確認して異常に早く気づくことが早期発見のポイントとなります。

また、「下部尿路疾患」は治療にも食事療法を用いることが多いため、飼い主さんと愛猫が一丸となって治していく病気ともいうことができます。

よってこの記事では、「猫の下部尿路疾患についての概要」や「下部尿路疾患の猫に与えるキャットフードは、どのようなものを選んだらよいのか」などについて解説していきたいと思います。

監修獣医師
小川篤史先生

こすもす動物診療所院長(宮崎大学農学部獣医学科卒業・明石市獣医師会所属)

最初は別の道を選択するも、獣医になる夢を捨てきれず獣医学科を受験。兵庫県加古川市の動物病院に勤務後、兵庫県明石市に「こすもす動物診療所」を開院。犬や猫、小動物を中心に診療・予防医療を行う。

※フードの原材料・成分・価格等は記事作成時点のものであり、変更になっている可能性があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
※監修者は記事の監修を行い、キャットフードの選定は編集部で行っております。

目次

猫の下部尿路疾患・尿路結石とは?

猫の下部尿路疾患とは?

猫の「下部尿路疾患」は「FLUTD(猫下部尿路疾患)」と呼ばれることもあり、猫において最もよく見られる病気の1つでもあります。

腎臓で作られたおしっこは尿管を通って膀胱にたまり、膀胱から尿道にて体の外に排泄されるというルートとなりますがこの膀胱と尿道を「下部尿路」といい、「下部尿路疾患」はこの「下部尿路」に関する疾患の総称となります。

猫の「下部尿路疾患」で起こりやすいのは主に「膀胱炎」と「尿路結石症(尿石症)」の2種類が挙げられます。

猫の尿石症はその多くが下部尿路系に発生し,尿石及び尿道栓子は特発性膀胱炎に次いで,猫下部尿路疾患の一般的な原因となる

ー猫の尿管結石27例

膀胱炎

膀胱炎は名称の通り「膀胱に炎症」が起こることによって「頻尿」や「血尿」などの症状が見られますが、猫の場合は犬と比べて炎症の理由が「細菌感染」であることは少なく、またおしっこの中に結石や結晶といったものも検出されずに原因不明なことが多いのが特徴です。

この原因不明の膀胱炎を「猫の特発性膀胱炎(FIC)」といい、「トイレが汚れている」「猫の数に比べてトイレの数が少ない」などの理由で猫が自由におしっこをできないといったストレスが発症に大きく関与していると考えられています。

よって治療としては、「トイレ環境を適切に保つこと」や「ストレスケアに特化した食事療法を実施すること」などが行われます。

尿路結石症(尿石症)

尿路結石の原因としては、品種、性別、年齢、代謝異常、栄養バランスの偏り、尿のpHバランスが崩れることなど、様々なものがあげられます。

結石の発生要因としては、品種、性別、年齢、代謝異常、食事、および尿pHなどが挙げられている

ー猫の尿管結石症

主に膀胱や尿道の中などに、ストルバイトやシュウ酸カルシウムなどの成分からなる「結石」ができることによって、血尿頻尿排尿痛などの症状が見られるだけではなく、最悪の場合には尿道が結石でつまってしまうことによっておしっこが出なくなり、命の危険が生じる場合もあります。

治療としては、軽度の場合は主に食事療法を実施することとなりますが、尿道がつまってしまったなどの重度の場合は尿道口からカテーテルを入れて結石を膀胱に押し戻し、閉塞を解消する必要があります

また、療法食を与えても結石が溶けない、再発をくり返すなどの場合には、外科手術を行うこともあります。

下部尿路疾患・尿路結石の猫のキャットフードの選び方4点

下部尿路疾患の猫のキャットフードの選び方4点

このように、猫の下部尿路疾患では「まずは食事療法」が治療の第一選択肢として挙げられることが多いですが、ではどのようなことに注意して選べば良いでしょうか。

まず、第一前提としては必ず「療法食」と記載があるキャットフードを選ぶことが必要となります。

市販のキャットフードにも「下部尿路に配慮」などと表示があるものも多く販売されていますが、これはあくまで「予防」のために使用するためであり「治療」の際には必ず獣医師の指導の下で「療法食」を与えることを行うようにしましょう。

では、下部尿路疾患における療法食であるキャットフードは、どのようなことがポイントとして選ばれているのでしょうか。 

①フード中のミネラル配合量が調整されていること

猫の体質にもよりますが、基本的に結石は、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルのバランスが偏ることによって生成されると考えられています。

よって尿路結石症(尿石症)における療法食は尿石ができないように、ミネラルのバランスが調整されていることが特徴となります。

②おしっこの性状(pH)が尿結晶のできにくい範囲にするように配慮されていること

基本的にストルバイトはアルカリ性の状態で作られやすく、逆にシュウ酸カルシウムは酸性の状態で作られやすいという性質があります。

そのため、尿のpHを酸性でもアルカリ性でもない中性に保つことができれば尿路結石症(尿石症)になりにくいと考えられます。

よって尿路結石症(尿石症)における療法食は尿石ができないよう、おしっこの性状(pH)が中性になるように調整されていることが特徴となります。

③ストレスケアに配慮されていること

猫の膀胱炎は、ストレスが発症に大きく関与していると考えられる「特発性膀胱炎」であることが多いため、膀胱炎における療法食の多くには「加水分解ミルクプロテイン」や「トリプトファン」などのストレスを和らげる効果が期待できる成分が含まれています。

④可能ならばウェットフードであること

体内にとりいれる水分量が少ないとおしっこの量が減り、濃くなってしまう傾向があるため、尿石のもとである「尿結晶」という「砂状の小さい結晶」が作られるリスクが高まってしまいます。

また、猫の中には体質などの影響により、ミネラルバランスやおしっこの性状(pH)を配慮した療法食を与えていても尿結晶が作られてしまう子もいます。

これらの問題点を防ぐためには、水分を多めに取って「尿結晶が作られないようにすること」や、尿石になる前に「尿結晶ができてもすぐにおしっことして流してしまうこと」が有効と考えられます。

ただ、猫は犬と比べてもともと自分から水をあまり飲まない傾向があるため、ウェットフードを食べさせることによって食事と一緒に水分も取ってもらうことがおすすめとなります。

【参考】ネコの食事に含まれる水分量が多いほど猫下部尿路疾患のリスクが低いことが示されている。

ーウェットフードの購入割合と猫下部尿路疾患との関連性分析

下部尿路疾患・尿路結石の猫におすすめのキャットフード【療法食・ウェット】3選

下部尿路疾患の猫におすすめのキャットフード【療法食・ウェット】3選

ここまで見てきたことをもとに、下部尿路疾患の猫におすすめのキャットフードをご紹介します。

与える際には必ずかかりつけの獣医師に確認するようにしましょう。

①ロイヤルカナン ユリナリーS/O ウェット パウチ

ロイヤルカナン ユリナリーS:O ウェット パウチ
商品名ロイヤルカナン ユリナリーS/O ウェット パウチ
対象年齢1〜7歳
生産国オーストリア
原材料肉類(鶏、豚)、加水分解鶏レバー、セルロース、コーンスターチ、コーングルテン、魚油(EPA、DHA源)、調味料(アミノ酸類)、小麦タンパク、コーンフラワー、糖類、サンフラワーオイル、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(グリシン、タウリン、メチオニン)、増粘安定剤(増粘多糖類)、ミネラル類(Cl、Na、K、Ca、P、Zn、Fe、Cu、Mn、I)、ビタミン類(コリン、D3、E、B1、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B6、葉酸、ビオチン、B12)
成分たんぱく質8.0 %以上、脂質1.5 %以上、粗繊維1.9 %以下、灰分2.2 %以下、水分83.0 %以下、食物繊維1.2 %、
ビタミン(1kg中)A 29,000 IU/kg、ビタミン(1kg中)D3 250 IU/kg、ビタミン(1kg中)E 99 mg/kg
カロリー90kcal(100gあたり)

ロイヤルカナン ユリナリーS/O ウェットは、下部尿路疾患(ストルバイト結石症・シュウ酸カルシウム結石症)の猫のための、ウェットタイプの食事療法食です。

ストルバイトが形成されにくい弱酸性の尿となるように、ミネラルなどの栄養バランスを調整(マグネシウム含有量を制限しています)。

ウェットタイプの療法食なので、水をあまり飲まない子にも適しています。

②ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c/d シーディー マルチケア コンフォート チキン&野菜入り シチュー

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c:d シーディー マルチケア コンフォート チキン&野菜入り シチュー
商品名ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c/d シーディー マルチケア コンフォート
対象年齢成猫、高齢猫
生産国アメリカ
原材料ポーク、チキン、小麦グルテン、米、コーンスターチ、ニンジン、チキンエキス、動物性油脂、魚油、植物性油脂、ホウレンソウ、加水分解ミルクプロテイン 、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、増粘多糖類、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン) 
成分たんぱく質41.7 %、脂質18.9 %、炭水化物(NFE)32.7 %、粗繊維0.7 %、灰分5.9 %、カルシウム0.81 %、リン0.68 %、カリウム0.92 %、ナトリウム0.38 %、マグネシウム0.057 %、タウリン0.42 %、ビタミンA124242IU/kg、ビタミンC18 ppm、ビタミンD1355 IU/kg、ビタミンE856 IU/kg、オメガ‐3脂肪酸0.84 %、
オメガ‐6脂肪酸3.61 %、ベータカロテン11.91 ppm
カロリー69kcal/缶

「ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c/d シーディー マルチケア コンフォート」は、ストルバイト尿石溶解時の管理に、最短7日間(平均27日間)で役立つことが科学的に証明されている療法食。

ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石形成、特発性膀胱炎に配慮されています。

③アニモンダ インテグラプロテクト PHケア ウェット

アニモンダ インテグラプロテクト PHケア ウェット
商品名アニモンダ インテグラプロテクト PHケア ウェット
対象年齢全年齢
生産国ドイツ
原材料肉類(子牛、鶏、豚、牛)、野菜(ポテト)、油脂類(キャノーラ油)、ミネラル類、野菜副産物、dl-メチオニン、硫酸カルシウム、ビタミンD3
成分タンパク質 9.5 %、脂肪分 6.5 %、粗繊維 0.6 %、粗灰分 1.4 %、水分 80 %、カルシウム 0.19 %、リン 0.17 %、ナトリウム 0.18 %、マグネシウム 0.013%、カリウム 0.25 %、塩化物 0.18 %、硫黄 0.19 %、タウリン 0.75 g/kg
穀物無配合(グレインフリー)
カロリー100kcal/缶
その他着色料・防腐剤不使用

アニモンダは、人工着色料、人工保存料、人工香料、遺伝子組み換え食品を一切使用しないドイツ産のプレミアムキャットフードです。

シュウ酸カルシウム結石のリスクを抑えつつも、ストルバイト結石に効果的に働くようにpH6.5以下6.4以上の維持を目指す調整がされています。

お肉はジューシーで、ポテトの存在感もしっかりあるのが特長。

下部尿路疾患・尿路結石の猫におすすめのキャットフード【療法食・ドライ】4選

下部尿路疾患の猫におすすめのキャットフード【療法食・ドライ】4選

①ロイヤルカナン ユリナリーS/O ドライ

商品名ロイヤルカナン ユリナリーS/O ドライ
対象年齢全年齢
生産国韓国
原材料米、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、肉類(鶏、七面鳥、ダック)、コーンフラワー、動物性油脂、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、植物性繊維、コーングルテン、魚油、大豆油、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、小麦粉、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン)、ミネラル類(Cl、Na、K、Ca、P、Zn、Mn、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、A、ナイアシン、ビオチン、葉酸、B2、パントテン酸カルシウム、B6、B1、D3、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
成分たんぱく質32.5 %以上、脂質13.0 %以上、粗繊維3.9 %以下、灰分9.8 %以下、水分6.5 %以下、食物繊維6.9 %、ビタミン(1kg中)A 24,000IU/kg、ビタミン(1kg中)D3 800IU/kg、ビタミン(1kg中)E 490mg/kg
カロリー387kcal(100gあたり)

「ロイヤルカナン ユリナリーS/O ドライ」は、ストルバイトが形成されにくい弱酸性の尿となるように、ミネラルなどの栄養バランスを調整したドライフード。

多くの動物病院で採用されている療法食です。

②ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c/d シーディー マルチケア チキン ドライ

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c:d シーディー マルチケア チキン ドライ
商品名ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c/d シーディー マルチケア チキン ドライ
対象年齢成猫、高齢猫
生産国チェコ
原材料米、トリ肉(チキン、ターキー)、小麦、コーングルテン、動物性油脂、植物性油脂、ポークエキス、魚油、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、乳酸、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、クエン酸カリウム、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
成分たんぱく質33.9%、脂質16.1%、炭水化物(NFE)43.7 %、粗繊維1%、灰分5.4%、カルシウム0.79%、リン0.68%、カリウム0.68%、ナトリウム0.37%、マグネシウム0.072%、タウリン0.25%、ビタミンA 6353 IU/kg、
ビタミンC 0 ppm、ビタミンD 675 IU/kg、ビタミンE 684 IU/kg、オメガ‐3脂肪酸 0.75%、オメガ‐6脂肪酸 3.41%、ベータカロテン0.85ppm
糖質約43.7%
カロリー205kcal(100gあたり)

「ヒルズ プリスクリプション・ダイエット c/d シーディー マルチケア チキン ドライ」は、ストルバイト尿石溶解時の管理に、最短7日間(平均27日間)で役立つことが証明されている実績ある療法食です。

ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石形成、特発性膀胱炎に配慮。

こちらもロイヤルカナンと同様、多くの動物病院で取り扱いのある療法食です。

比較的「食いつきが良い」という口コミが多いフードでもあります。

③ベッツワンベテリナリー pHケア チキン

ベッツワンベテリナリー pHケア チキン
商品名ベッツワンベテリナリー pHケア チキン
対象年齢成猫
生産国タイ
原材料ジャスミンライス、コーンフラワー、鶏肉、油脂類(動物性油脂(鶏)、魚油、大豆油)、小麦タンパク質分離物(消化率90%以上)、コーングルテンミール、フィッシュミール、加水分解動物性タンパク(鶏肉)、ビタミン類(A、 コリン、 D3、 E、 C、ナイアシン、 B2、パントテン酸カルシウム、 B1、 B6、 葉酸、ビオチン、 B12)、ミネラル類(Cl、 Na、 K、 Ca、 P、 Zn、 Mn、 Fe、 Cu、 I、 Se)、酵母エキス、フラクトオリゴ糖、アミノ酸(DL-メチオニン、タウリン)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、植物性繊維(セルロース繊維)、卵粉、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)、保存料(ソルビン酸カリウム)
成分たんぱく質:32.0%以上、粗脂肪:13.0%以上、粗繊維:3.7%以下、粗灰分:9.7%以下、水分:6.5%以下
カロリー377kcal(100gあたり)

ストルバイト結石症の食事療法のため、マグネシウムを約35%減量し、シュウ酸カルシウム結石の形成に配慮し、カルシウムを制限(約31%)減しています。ビタミンDも調整。

また、EPA・DHA、オメガ6脂肪酸を含む栄養素をバランス良く配合し、健康的な脳と皮膚、被毛の維持をサポートする療法食です。

④ベッツソリューション 尿中ストルバイトサポート

ベッツソリューション 尿中ストルバイトサポート
商品名ベッツソリューション 尿中ストルバイトサポート
対象年齢成猫
生産国イタリア
原材料加水分解サーモンタンパク(19%) 、タピオカ、ジャガイモ、鶏脂、乾燥鶏肉、不溶性エンドウ豆繊維、牛脂、乾燥ニンジン、サーモンオイル、ミネラル類、ビタミン類、塩化カリウム、キシロオリゴ糖(0.4%) 、タウリン、塩化アンモニウム、ユッカ・シジゲラ、乾燥クランベリー(0.05%) 、L-カルニチン、凍結乾燥メロン果実(SOD源0.005%) 、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
成分タンパク質34.7%、脂肪17.9%、灰分7.3%、でんぷん25%、可溶性無窒素物36%、粗繊維4.1%、カルシウム1.3%、リン0.8%、マグネシウム0.06%、カリウム1.2%、ナトリウム0.8%、塩素1.9%、マンガン3.05mg、亜鉛16mg、銅1.2mg、鉄15.3mg、セレニウム0.04mg、ヨウ素0.31mg、タウリン0.46%、L -カルニチン17mg、ビタミンA1700IU、ビタミンD395IU、ビタミンE60mg、ビタミンB12.6mg、ビタミンB25.4mg、パントテン酸 vit B5 7.3mg、ビタミンB6 5.1mg、ビタミンB12 0.02mg、ナイアシン 15mg、ビオチン 0.36mg、葉酸1.6mg、EPA +DHA0.45%
穀物無配合(グレインフリー)
糖質約36%
カロリー390kcal(100gあたり)

猫用尿中ストルバイトサポートは、ストルバイト結石の猫のためのイタリア産の食事療法食です。

ストルバイト尿路結石の形成を防止するための低マグネシウム配合、さらに結晶化を防ぐために尿の酸性化をサポートします。

下部尿路疾患・尿路結石【予防】におすすめのキャットフード6選

下部尿路疾患【予防】におすすめのキャットフード5選

ここからは、猫の下部尿路疾患の治療を目的とした療法食ではありませんが、下部尿路疾患予防・健康維持を目的としたフードです。

下部尿路疾患の治療中は、獣医師の指示に従い療法食を与える必要があります。

ここでご紹介するキャットフードは、あくまで「下部尿路疾患の予防」を目的としてご利用くださいね。

①GRANDS(グランツ)チキン

商品名GRANDS(グランツ)チキン
対象年齢1歳以上の成猫〜高齢猫
生産国フランス
原材料脱水チキン30%、フレッシュチキン15%、脱水サーモン14%、チキンファット10%、チキンプロテイン2%、サーモンオイル 0.8%、さつまいも、じゃがいも、エンドウ豆、チコリ、マンナンオリゴ糖、ビール酵母、ユッカエキス、クランベリー、ブロッコリー、ブルーベリー、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミン類(A、D3、E)、アミノ酸類(タウリン、L-カルニチン)、ミネラル類(銅、ヨウ素、鉄、マンガン、セレン、亜鉛)
成分粗タンパク質32%、脂質15%、粗繊維4.5%、粗灰分10%、水分10%、オメガ6脂肪酸2%、オメガ3脂肪酸0.3%、リン1%、マグネシウム0.06%、ナトリウム0.6%、カルシウム1.2%
穀物無配合(グレインフリー)
糖質約28.5%
カロリー358kcal(100gあたり)
その他・着色料不使用
・香料不使用
・尿路ケア成分「クランベリー・ブルーベリー」配合
・AAFCOとFEDIAFの両方の基準を満たす。

GRANDS(グランツ)キャットフードチキンは、ストルバイト尿石のリスクに配慮し、マグネシウムを0.06%に制限。

また、尿路のpHバランスを正常に保つのに役立つ「ブルーベリー」と「クランベリー」も配合しています。

高たんぱく・低糖質かつ、AAFCOとFEDIAFの両方の基準を満たす高品質なフードです。

②ロイヤルカナン ユリナリーケア ウェット

ロイヤルカナン ユリナリーケア ウェット
商品名ロイヤルカナン ユリナリーケア ウェット
対象年齢成猫用(生後12ヵ月齢以上)
生産国オーストリア
原材料肉類(豚、鶏)、小麦粉、ポークプロテイン、コーンスターチ、セルロース、調味料(アミノ酸等)、糖類、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、アミノ酸類(グリシン、タウリン、メチオニン)、増粘安定剤(増粘多糖類)、ミネラル類(Ca、Cl、K、Na、P、Zn、Fe、Cu、I、Mn、キレートミネラル(Zn、Cu、Mn))、ビタミン類(D3、コリン、E、B1、C、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B6、葉酸、ビオチン、B12)
成分たんぱく質7.2 %以上、脂質1.0 %以上、粗繊維1.9 %以下、灰分1.5 %以下、水分85.0 %以下、食物繊維1.0 %、
ビタミン(1kg中)A 10,000 IU、ビタミン(1kg中)D3 330 IU、ビタミン(1kg中)E 110 mg
糖質約3.4%
カロリー75kcal(100gあたり)

「ロイヤルカナンユリナリーケアウェット」は、下部尿路疾患の予防のため、ミネラルバランスを調整しています。

また、カロリーが比較的低く、理想的な体重の維持のサポートにも役立ちます。

ウェットフードなので、水をあまり飲まない猫ちゃんにも。

③ロイヤルカナン ユリナリーケア ドライ

ロイヤルカナン ユリナリーケア ドライ
商品名ロイヤルカナン ユリナリーケア ドライ
対象年齢成猫用(生後12ヵ月以上)
生産国フランス
原材料米、肉類(鶏、七面鳥、ダック)、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、植物性繊維、コーンフラワー、動物性油脂、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、魚油、大豆油、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、小麦粉、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-カルニチン)、ミネラル類(Cl、Na、K、Ca、P、Zn、Mn、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、A、ナイアシン、ビオチン、葉酸、B2、パントテン酸カルシウム、B6、B1、D3、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
成分たんぱく質32.0 %以上、脂質9.0 %以上、粗繊維8.1 %以下、灰分9.5 %以下、水分6.5 %以下、食物繊維13.0 %、ビタミン(1kg中)A 24,000 IU/kg、ビタミン(1kg中)D3 800 IU/kg、ビタミン(1kg中)E 420 mg/kg
糖質約34.9%
カロリー376kcal(100gあたり)

「ロイヤルカナンユリナリーケア」は、ミネラルバランスが調整されており、尿路結石の形成の予防に役立ちます。

「健康的な尿の色を維持できている」「食いつきもよい」という口コミが多いのも特徴のフードです。

④ピュリナワンキャット 下部尿路健康維持 FLUTHサーモンツナ

ピュリナワンキャット 下部尿路健康維持 FLUTHサーモンツナ
商品名ピュリナワンキャット 下部尿路健康維持 FLUTHサーモンツナ
対象年齢成猫用(1歳以上)
生産国オーストラリア
原材料フィッシュ(サーモン、ツナ)、チキンミール、コーングルテン、小麦、米、脱脂大豆、大麦、鶏脂(オメガ6脂肪酸源)、フィッシュミール、とうもろこし、小麦たんぱく、たんぱく加水分解物、可溶性繊維、魚油(オメガ3脂肪酸源)、酵母(βグルカン源)、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、C)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)
成分たんぱく質34 %以上、脂質14 %以上、粗繊維3 %以下、灰分8.5 %以下、水分12 %以下、その他の含有栄養成分カルシウム0.6 %以上、リン0.5 %以上、マグネシウム0.1 %、タウリン0.1 %以上、ビタミンC 64 mg/kg以上、
ビタミンE 489 IU/kg以上、オメガ3脂肪酸(DHA+EPA)0.2 %以上、オメガ6脂肪酸(リノール酸+アラキドン酸)1.2 %以上
糖質約28.5%
カロリー370kcal(100gあたり)

「ピュリナワンキャット 下部尿路健康維持」は、ミネラルバランスを調整することにより、尿路結石の形成を抑制するフードです。

オメガ3脂肪酸配合で尿路の健康をケアし、適切なリンと抗酸化成分の配合で腎臓の健康もケア。

500gの分包なのも、嬉しいポイントです。

⑤ねこ元気 下部尿路の健康維持用 1~10歳頃まで

ねこ元気下部尿路の健康維持用1~10歳頃まで
商品名ねこ元気 下部尿路の健康維持用 1~10歳頃まで
対象年齢1~10歳頃
生産国日本
原材料穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール)、肉類(ビーフミール、チキンミール、チキンエキス等)、動物性油脂、魚介類(フィッシュエキス、フィッシュミール、まぐろミール、かつおミール、白身魚ミール)、野菜類(ビートパルプ)、酵母エキス、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、着色料(赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)
成分タンパク質29.0%以上、脂質10.0%以上、粗繊維3.0%以下、粗灰分8.0%以下、水分10.0%以下
糖質約40%
カロリー360kcal(100gあたり)

⑥カルカン ドライ 下部尿路の健康維持用 まぐろと野菜味

カルカン ドライ 下部尿路の健康維持用 まぐろと野菜味
商品名カルカン ドライ 下部尿路の健康維持用 まぐろと野菜味
対象年齢成猫用
生産国タイ
原材料穀類(とうもろこし、小麦等)、肉類(チキンミール、チキンエキス等)、植物性タンパク、大豆、油脂類(パーム油、大豆油等)、魚介類(フィッシュエキス、まぐろエキス等)、家禽類、野菜類(ほうれん草、にんじん等)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(クエン酸、BHA、BHT)、着色料(赤102、青2、黄4、黄5)
成分タンパク質30.0%以上、脂質10.0%以上、粗繊維3.0%以下、灰分9.0%以下、水分12.0%以下、カルシウム1.00%、リン0.90%、タウリン0.10%、リノール酸1.00%、マグネシウム0.09%、ビタミンE 80IU/kg、ビタミンA 10000IU/kg
糖質約36%
カロリー355kcal(100gあたり)

成猫に多いストルバイト結石用の療法食はいつまで続ければいい?

成猫に多いストルバイト結石用の療法食はいつまで続ければいい?

若齢猫〜成猫に多いといわれるストルバイトですが、療法食はいつまで続けなければいけないのか悩まれる飼い主さんもいるかと思います。

ストルバイト結石用の療法食の中には「今存在しているストルバイトを溶かすことを目的」としているものと「今存在しているストルバイトを溶かすことと、今後のストルバイトの生成を防ぐことを目的」としているものと分けているメーカーもあります。

「溶かすことを目的」としている療法食は、おしっこを酸性に傾けるように調整されているためストルバイトが溶けたあとも続けていると今度はシュウ酸カルシウム結石が生成される危険性があります。

よって、獣医師の指示に従ってストルバイトが溶けたら療法食を切り替える必要があります。

「今存在しているストルバイトを溶かすことと今後のストルバイトの生成を防ぐことを目的」としている療法食は、長期的に与えることを念頭において調整されているため、基本的には一度でも尿路結石症(尿石症)になったことがある場合は再発防止のためにずっと与え続ける必要があります。

ただ猫はフードに飽きやすい傾向があるため、もし今のメーカーの療法食に飽きた場合は獣医師に相談しつつ違うメーカーで同じ目的の療法食に切り替えても良いでしょう。

猫の尿路結石予防に食べてはいけないものは?

猫の尿路結石予防に食べてはいけないものは?

猫の体質にもよりますが、「にぼし」や「かつおぶし」は結石の原因となるリンやマグネシウムなどのミネラル分が豊富なため積極的に与えることはあまりおすすめできません。

まとめ

猫の下部尿路疾患は一度かかると長期間に渡って療法食での管理などが必要になり、また初期症状を見逃して悪化させてしまうと命にも関わる危険性があります。

可能ならば、愛猫のおしっこの状態を毎回よく確認するとともに、定期的に動物病院で尿検査をして早期発見できるようにしてあげてくださいね。

【参考記事】



>>【獣医師監修】キャットフードおすすめ12選|安全な猫の餌の選び方。

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