月別アーカイブ: 2016年11月

会陰ヘルニアの手術

今日は、最近は日々寒くなり秋の終わりを感じます。
皆様体調には、お気をつけください。

さて、久しぶりのブログとなりました(さぼってすみません)。今日は会陰ヘルニアの手術をしたワンちゃんについて

ミニチュアダックス君、苦しそうで、おしっこが出しにくいとのことで当院に来院されました。
以前より会陰部(お尻周り)のヘルニアがあったようですが、診察をすると会陰部のヘルニア孔より膀胱と前立腺が飛び出していました。
このため排尿が上手くいかず苦しんでいました。

すぐにカテーテルを入れ排尿をすると、楽になってくれました。

しかし後日、同様の症状が繰り返したため、飼い主さんと相談し手術をすることになりました。

へルニア孔より前立腺と膀胱が飛び出していたので、まずはお腹を開けて膀胱と前立腺をお腹の壁に縫い付ける手術を行います。

同時に去勢手術も実施します。

飛び出した膀胱と前立腺が引っ込んだ状態です。(飛び出していた写真を撮り忘れたのでインパクトがないですね)
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この後、お尻周りの筋肉が萎縮して穴が開いてしまったところを筋肉や靭帯などを縫合して、埋めていき手術終了。
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長時間の手術となりましたが、麻酔からも無事覚醒しその後は元気いっぱい!

退院後も排尿に問題なく、苦しむことはなくなったそうです。
よかったです、無事でホッとしました。

会陰ヘルニアは、男性ホルモンの影響によりお尻周りの筋肉が萎縮し、萎縮した筋間より腸、膀胱、前立腺また脂肪などが飛び出す病気です。

お家の子のお尻周りが腫れているという症状があれば、動物病院へご相談ください。

また、会陰ヘルニアは去勢手術を行うことで予防できる病気です。去勢手術でお悩みの方も動物病院へご相談ください!

アリジンを使った子宮蓄膿症の治療

今日は、最近は日に日に寒くなり秋が深まっていますね。
気がつけばもう11月、早いですね・・・

さて今日は、アリジンを使った子宮蓄膿症の内科治療についてご紹介いたします。

犬では子宮蓄膿症の多くは発情後1〜2ヶ月に発症します。
中高齢に多く名前の通り子宮の中に膿がたまる、緊急性の高い病気です。

子宮蓄膿症の子は、重篤な状態で来院されることが多く、緊急性を考えると手術で子宮・卵巣を摘出するのが基本となります。

しかし、年齢や状態など様々な理由から、手術ができなかったり希望されなかったりすることがあります。

幾つかの内科治療の一つにアリジンという薬を使った治療法があります。

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このアリジンという薬はプロジェステロン受容体拮抗薬であり、プロジェステロンの支配を受けていた子宮頚管を緩和させ排膿を促すことができます。

ただプロジェステロンが高くなっていない子は効きが弱かったり、再発のリスクなどはありますが、すぐに手術ができない子の状態改善の手段としては安全に使える薬かと思います。

様々な治療法がありますので、子宮蓄膿症で手術を悩まれている方は一度ご相談ください。